2026.08.05 #特集
ALJ

【後編】AI時代に求められるSIer企業の役割とは

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2021年にキャリア入社。関東から関西へ拠点を移し、ECサイトの保守・改修に従事。成果を評価されセクションリーダーを担当。現在は地域のIT中核企業の案件に参画しながら、社内のAI推進に携わり、福嶋・江口とともに新たな価値創出に挑戦している。


教育系通信販売を行う大手企業の子会社でエンジニアを経験し、2020年に幹部候補としてALJに入社。同年5月にALJ Okinawa(旧ALJ DXTech株式会社)を設立し、DXソリューション事業本部長を兼任。現在は伊平屋島プロジェクトにて地方創生・地域活性化に取り組んでいる。

AIを導入することが目的ではない

前編では、「AI戦略室」が取り組む社内でのAI活用や、AI時代に求められるエンジニア像について伺いました。ALJが目指しているのは、AIを単なる効率化ツールとして活用するのではなく、人の成長や価値創出につなげることです。一方で近年は、多くの企業や自治体からAI導入に関する相談が寄せられています。しかし、「AIを導入したい」という思いはあっても、何から始めればよいのか分からない企業も少なくありません。後編では、ALJが考えるAI導入支援の在り方や、お客様の課題解決に向けた取り組み、そして目指す未来について、さらに詳しくお話を伺いました。

福嶋 すごく増えています。ただ、相談の多くが「AIを使いたいんです」なんですよね。

福嶋 もちろん悪くはないです。でも実はそこに落とし穴があります。昔のDXブームと似ているんですよ。当時も「DXをやりたい」という相談がたくさんありました。でも話を聞いていくと、「何を改善したいのか」が決まっていないケースも多かったんです。

福嶋 そうですね。AIを導入すること自体が目的になってしまう。でも本来は違います。業務時間を削減したい、人手不足を解消したい、新しいサービスを作りたい。そうした目的が先にあるべきなんです

福嶋 まずは課題を聞きます。今何に困っているのか。何を改善したいのか。どこに時間がかかっているのか。そこを徹底的に聞きます。
鈴木 業務フローが見えないと何も提案できないんですよね。AIが良いのか、既存システムが良いのか、それすら分かりません。
福嶋 だから私たちは「AIありき」では考えていません。課題解決ありきです

福嶋 単にAIツールを販売する会社にはなりたくないんです。本当にやりたいのは、お客様の課題発見から伴走することです。

私たちの役割

福嶋 課題を整理する。業務を分析する。最適なツールを選ぶ。導入する。定着させる。効果を測定する。そこまで全部やる。それがAIインテグレーターだと思っています。
鈴木 AIツールを導入しただけでは成果は出ません。現場に定着して初めて価値になります。
実はAI導入の相談をいただいた際に、「AIで何とかしたい」という話は多いのですが、詳しくお話を聞いていくとAI以外の方法が適しているケースもあります。例えば既存システムの設定変更だけで解決できることもありますし、業務フローを見直すだけで大きく改善することもあります。だからこそ私たちは最初からAIありきでは考えません。技術を売るのではなく、課題解決を提供することが重要だと思っています。
福嶋 そこは私たちが大切にしている考え方ですね。AIという言葉が注目されているからこそ、「とりあえずAIを入れれば何とかなる」という期待もあります。しかし実際には、お客様ごとに課題も環境も違います。だから同じ提案をそのまま横展開するのではなく、一社一社に合わせて考える必要があります。
鈴木 最近はオープンソースのAIも増えていますし、クラウドサービスも数多く登場しています。選択肢が増えたことで自由度は高くなりましたが、その分どれを選ぶべきか分からなくなっている企業も多いと感じます。
福嶋 だからこそ私たちの役割があると思っています。ツールを紹介するだけならインターネットで調べれば出てきます。しかし、お客様の業務や組織文化まで理解した上で最適な形を提案するには、人が深く関わる必要があります。
鈴木 AIは便利な技術ですが、導入して終わりではありません。導入後に現場で活用されること、業務が改善されること、そして成果につながることが大切です。私たちはシステムを納品して終わりではなく、その先の活用まで支援していきたいと考えています。
福嶋 お客様と一緒に考え、一緒に成長していく。その積み重ねがALJらしさなのかもしれません。AI時代になっても、その姿勢は変わらないと思っています。

AIが実現する安価で高品質なシステム

鈴木 大きく変わっています。これまでは「スクラッチ開発は高い」というイメージがありました。でも今はAIのおかげで開発効率が特段に上がっています。
福嶋 これまでよりも早く、安く、お客様専用の仕組みを作れるようになってきました。
鈴木 だから逆転現象が起きる可能性もあります。パッケージを無理に合わせるより、最初からお客様に合ったシステムを作った方が良いケースも増えてくると思います

これからのITエンジニアとは

福嶋 これからはIQだけではなく古い言葉かもしれませんが、EQ(心の知能指数)が重要になると思っています。いわゆる「感情知能」、「ヒューマンスキル」というやつです。

福嶋 共感力やコミュニケーション力ですね。技術知識はAIが補完してくれます。でも、お客様の悩みを理解する。チームをまとめる。信頼関係を作る。これは人間の仕事です。
鈴木 AIがコードを書く時代だからこそ、人と向き合える人材が価値を持つと思います。
福嶋 これからはエンジニアにも、技術だけでなくビジネス視点やコミュニケーション能力が求められるようになると思います。お客様の課題を理解し、その課題を技術でどう解決するかを考える。そうした力が今まで以上に重要になるでしょう。
鈴木 AIが発達するほど、人間はより創造的な仕事や対話が求められるようになります。だからこそ学び続ける姿勢や好奇心を持ち続けることが大切だと思っています。

鈴木 まずは触ってみることですね。AIは使った人と使っていない人で大きく差が広がると思います。
福嶋 私はAIを使うことそのものよりも、「何を実現したいのか」を考えてほしいですね。AIは非常に強力なツールです。でも使い方を間違えると成果につながりません。

福嶋 AIとハートですね。
鈴木 結局、人間にしかできない部分は残りますからね。
福嶋 AIという言葉には「愛(AI)」が入っています。技術だけではなく、人への想いを持つ。お客様の課題に向き合う。仲間と協力する。そういう姿勢はこれからも変わらないと信じています。
AIはこれからも進化し続けます。しかし、どれだけ技術が進歩しても、最後に価値を生み出すのは人です。ALJはこれからも「AI×ハート」を合言葉に、人と技術の可能性を広げていきます。