2020.07.01 #エンジニア #特集

【座談会】異なるミッションを追いかける3人のエンジニア座談会〜時代と共に移り変わる仕事の流儀〜

記事画像

株式会社エーエルジェイ
lCT事業本部 業務ERPソリューションGrp 担当課長/
プロジェクトマネージャー
城間寿幸

SHIROMA HISAYUKI

【略歴】 沖縄県出身。高校を卒業後様々な職種を経験。パソコン販売のコールセンター勤務時、IT業界に興味を持ち、IT系の資格を多数取得。 2006年、IT企業にエンジニアとして入社。2009年、マネージャー就任。 2016年、ベトナムを開発元とするアプリ制作のディレクション業務に携わり、技術、人事をマネジメントする。2017年、フリーランスのSAPエンジニアとして独立。2020年、ALJに入社し、マネージャーとして業務・ ERPソリューションGrpを新設。2021 年、マネージャー兼担当課長昇進。

株式会社エーエルジェイ
ICT 事業本部第一開発Grp
アシスタントリーダー
ソーサンダーウィンミィ

SOE SAN DAR WIN MYINT

【略歴】 ミャンマー出身。IT系の大学を卒業後、ミャンマー現地の会社に新卒入社。その後シンガポールの会社に入社しHRシステムの開発を経験。 2015年、ミャンマーにある日系企業に開発リーダーとして勤務し日本で働くことに興味を持つ。2018 年、グローバル採用で来日。 本社の一括受託開発チームでECサイトのアプリ改修、テスト、仕様書作成などを経験。2021年、ICT事業本部にてアシスタントリーダーに昇進。

株式会社エーエルジェイ
ICT 事業本部第二開発Grp
プロジェクトリーダー
森本裕介
MORIMOTO YUSUKE

【略歴】 神奈川県出身。技術や知識が身に付く職種を目指して大学のIT系学科に進学。 2018年、新卒でALJに入社。2020年、SI事業部(現ICT 事業本部第二開発チーム)のアシスタントリーダーに就任し、2021年、CRMのカスタマイズチーム立ち上げに伴い、入社4年目にして異例のスピードでプロジェクトリーダーに昇進。

今回は、ICT事業本部所属で、業務・ERPソリューションGrpの城間さん、本社開発チーム第一開発Grpのサンダーさん、第二開発Grpの森本さんの3名に集まってもらい、座談会形式でお話を伺いました!

-皆さんは今まで接点がありましたか?
森本 僕とサンダーさんは本社勤務なので、以前2ヶ月ほど同じプロジェクトでお仕事をしたことがあります。
サンダー はい。そうでしたね。
城間 私はお客様先で働いているのでお二人とは接点があまりありませんでしたね。
今日はよろしくお願いします。
森本 サンダー よろしくお願いします!

-皆さんはそれぞれALJに入社した経緯が違うと思います。どのように入社に至ったのか教えてください。
城間 入社前、フリーランスでSAPエンジニアをしていました。その頃にALJEPの山本社長と一緒に仕事をしていた元同僚が『SAPの案件を任せられるエンジニアをALJが探している』ということで紹介していただいたのをきっかけにフリーランス契約としてご縁がはじまりました。1年経過した頃、自身を向上させていくために、マネジメントスキルを身につけたいという思いと、釘嶋社長、山本社長とお話しした際の人柄に惹かれ、今後も一緒に仕事をしていきたいと感じました。ALJの社員として入社を希望したところ、「ぜひ一緒にやりましょう!」と言って頂きました。入社時にチームを持つことを希望し、昨年新設されたチームは、現在既に9名規模となっています。
森本 僕も、人柄に惹かれ入社を決めたところがあります。
就職活動時に、漠然と「IT系の企業」というくくりで応募した中で出会ったのがALJでした。
ALJの会社説明会はとても印象深く、よく覚えています。その日は生憎の雨。キャンセルが重なったようで、参加者は僕一人だったのにもかかわらず、分厚い会社説明資料が準備されており、田村さんや社長、仕事中だった先輩も僕と話すために来てくださいました。その時の、社長含めた会社の雰囲気の良さが、入社の決め手になりました。
サンダー 私の場合は、ミャンマーで働いていた時に、日本に行って働きたい!と思い、SNSでみつけたALJの求人に応募したのがきっかけです。
森本 何で日本で働きたいと思ったんですか?
サンダー ミャンマーの日系企業に勤めていた時の上司がよく「日本人に負けないように働きなさい!」と言っていて、その環境で働くうちに、日本に行って、日本人と同じクオリティで仕事をしてみたいと思うようになりました。

国籍関係なく助け合いながら働ける

-ALJで働いて感じることはありますか?
城間 役職や年齢など上下関係に縛られることなく、意見を言いやすい関係を築ける職場だなと感じます。あとは、条件はありますが、実績を出せば自分で希望した道に進めること、能力を正当に評価するための人事考課制度に取り組んでいること、テレワークを推奨していて、実施率も高いことなど、エンジニアのキャリアや働きやすさを常に考えているところが良いところだなと思います。
森本 僕が感じるのは、チームに若い社員が多く、価値観が近い人が多かったりすることで自分の意見をぶつけやすい環境があります。会社全体でも平均年齢が若いので、臆することなく挑戦がしやすい環境だと思います。
サンダー ALJは外国人を社員として受け入れたり、ミャンマー、タイ、ベトナムなどのアジアに拠点を作ったり、グローバリゼーションとダイバーシティを進めているところがいいと思います。日本で働いている友達に、『日本には外国人と一緒に働くことにまだ慣れていない会社がある』と聞いたこともありますが、ALJには外国人でも働きやすい環境があって入社して良かったなと思います。
城間 ALJは外国人と働くということに先入観や思い込みが少ない若手が多いから、お互いが助け合って働ける環境があるんだと思います。
私はALJ入社以前にベトナム人と一緒に働いた経験もありますが、外国人エンジニアはポテンシャルがとても高いなと感じています。文化や言語の違いはあれど、私にとって、多国籍なメンバーの中で仕事をするのは、とても働きやすい環境です。

-皆さんが今所属しているチームについて教えてください。
城間 業務・ERPソリューションGrpに所属しています。社員が5名、関係会社やフリーランスを含む4名の、計9名のチームです。今後もどんどんメンバーを募って拡大していくことを目指しています。業務内容としては、主にSAP(注1)を扱っており、導入における機能拡張プログラム部分の設計、開発、テストの工程を担当しています。私がチームのリーダーとしてメンバーの進捗管理、サポート等を行っています。プロジェクト先では、概要設計チームや開発チームに参画することが多いです。SAPの設計書は英語で書かれているため、英語ができる日本人や外国人は重宝されます。そのため、多国籍なチーム編成になっています。また、SAPの経験がある人を集め編成したので、他社やフリーランスなど所属も様々な中、みんなで協力しあい作り上げています。
森本 城間さんのチームは国籍・所属も様々ということで、ALJのミッションが体現されたようなチームですね。
僕は、第二開発グループでプロジェクトリーダーをしています。このチームは、別の案件でお取引していたお客様の「kintone(注2)をカスタマイズしたい」というご要望が発端となってできたチームで、導入からJavaScriptを使用した開発、保守まで、お客様のご要望に合わせたサービスを提供しています。現在メンバーは4名ですが、今後お客様を獲得し、メンバーを増やしてチームを拡大していきたいです。
サンダー 森本さんは、入社4年目でチームを持ち、プロジェクトリーダーを務めていますよね。チームをまとめることは大変ではないですか?
森本 学生時代から人をまとめる役をしたり、大学の卒論でチームワークの心理学をテーマに書いたりした経験が少なからず役に立っているんじゃないかと思っています。
サンダー 学生時代の経験が活きているんですね。
私は第一開発Grpに所属し、15名くらいのチームでファッション系ECサイトの案件を進めています。その中の保守チームで今期からアシスタントリーダーとして、お客様とのやりとりや、メンバーのサポートとフォロー、管理をしています。

日本語は難しい言語

-仕事で大変だった経験などありますか?
城間 5年ほど前、ベトナムのチームとリモートで仕事をした際に、言語の問題でなかなかこちらの意図が伝わらないということがありました。ビデオ通話を使い、図で説明もしましたが、その当時のベトナムの回線状況の悪さと停電が多いことなどから直接現地に飛びました。その後、専用の回線を引いてもらい、24時間繋げるように環境整備をしたことで問題が解決された時は、ほっと胸を撫で下ろしました。
サンダー 言語の問題は、やはり難しい部分だと感じます。私が仕事で大変だと感じることは、『尊敬語』が難しいことです。お客様とチャットやメールを使ってやり取りをさせていただくことが多いのですが、その時に正しく使えているか心配になることがあります。不安な時は同僚にチェックしてもらい解決していますが電話対応はまだ未熟だと感じています。他には、日本語の曖昧な言葉が難しいです。例えば、質問したときに相手から「大丈夫です。」と言われたら、その「大丈夫です」の意味が「はい」なのか「いいえ」なのか分からず、困ったことがあります。そんな時は周りの同僚に経緯を説明してどちらの意味なのか確認しています。
森本 日本語は曖昧な表現がありますね。尊敬語は日本人もなんとなく理解していますが、みんなが正しく使えているかは難しい部分だと思います。サンダーさんは普段日本語をどのように勉強していますか?
サンダー アニメや映画、歌などから勉強していますが、たまに変な日本語を使ってしまうこともあります。そういうときは周りの人に指摘してもらい、気づくこともあります。最近のエピソードだと、「お金」を「金」と言っていて友達に指摘されました。「お」をつけるかつけないかで丁寧だったり乱暴に聞こえてしまったりニュアンスが変わってしまいます。
城間 「お」はどんな時につけるかという説明をするのも難しいところですね。話す人によっても変わったりするし。日本語は世界の言語でも難しい言語に挙げられますよね。
サンダー そうですね。言語の問題以外でも大変だなと思うことがあります。作業の分担をうまくできなくて、自分の作業量だけが多くなってしまうことがあるんです。メンバーに説明してやってもらうよりも自分でやった方が早いなと思うと、結果的に自分の作業量が多くなってしまうのですが、どう解決したらいいのか悩んでいます。
森本 僕も最近まで同じような悩みがありました。マネージャーといろいろ話してみて、今は、タスクと作業者のコストが見合っているか?を考え、仕事を振り分けするようになりました。
時間がかかる開発作業は自分で手を動かすよりもメンバーにやってもらい、僕はお客様対応と管理などに専念することで人的コストを押さえられる上に、メンバーの作業の経験値が上がることでスキルアップにつながり、後々の案件が楽になっていくという考えのもと動くようにしています。
サンダー 期限が短いタスクが多い場合はどうしていますか?
森本 その場合は、自分だけで判断せず、メンバーのことをよく知っているマネージャーに相談し、どう振り分ければ効率が良いか指示を仰ぐと良いと思います。

リモートワークの精度を上げる

-マネージャー・リーダーの立場で大変だなと感じることはありますか?
森本 お客様とのやり取りです。上手な交渉って難しいんだなと感じます。お互いに良いものを、という想いがあるものの、互いのスケジュールや予算等リソースの兼ね合いもあり、それらをすり合わせ最善のゴールを導く提案をしていくことが難しい点です。他には、テレワークのチーム管理です。テレワークは通勤時間が無い分、朝をゆっくり過ごせたり、自分の過ごしやすい環境で仕事ができるというメリットもありますが、メンバーの管理が難しいなと感じます。スケジュールの進捗具合や、作業の漏れ、ルールが守られているかどうかなど、細かい部分の精度や認識を上げる必要があるなと感じています。テレワークをしてみて、対面のメリットって結構大きいんだなということに気づかされました。リーダーやマネージャー層からは、「出社して欲しい!」という意見をよく聞きますね笑。
サンダー 私もリモートではなく対面で仕事の内容を伝える方が伝えやすいなと思います。
城間 そうですね。メンバーの作業管理、手軽に説明ができない等、マネジメントという点において難しいと思います。けれど、テレワークは世の中のニューノーマル(注1)になったのだから、いろいろなツールを使ったり、メンバー間の密なコミュニケーションで信頼関係を築くことで、その管理工数も抑えることができると思います。そうやってテレワークの精度を上げていきたいですね。
私はコミュニケーションがとりづらい分、メンバーにはなるべくフランクに相談するようにと指示しています。どんな対策をしていますか?
森本 文面では伝わりにくい内容も多いのでメンバーとはなるべくすぐ通話で状況を確認するようにしています。あとは、チャットや通話で決めた作業は出来るだけタスク管理ツールに起票してもらっています。
サンダー 私は、話しやすい雰囲気が大切だと思っています。仕事以外でも、メンバーと仲が良くて、仕事帰りに一緒に買い物に寄ったり、休日に私の家で料理を作ってパーティしながら仕事の悩みを聞いたり、とても良い関係です。
森本 プライベートでもとても仲が良いんですね。確かに、仕事中もサンダーさんのチームは和やかな雰囲気を感じます。チームメンバーとの話しやすい雰囲気作り大切ですよね。

人を意識して動く

仕事をする上で大切にしていることはありますか?
森本 僕は、仕事の全体像を把握して仕事を進めることです。自分が持っているタスクと期限を把握し、そこに他の人の作業も関わるのであればその作業の進捗確認作業なども必要になり、結果的に全体の状況を把握をすることが出来ます。そこから、優先度をつけてこなすことで効率的で無駄の無い仕事を意識しています。
城間 仕事に関わらず、私に関わった人は幸せになってもらいたい。お互いがWinWinになれるよう、自身がいかに動くべきかということをいつも意識しています。
サンダー 私は、顧客・メンバー・上司に信頼されることを大切にしています。そのために、報告連絡相談をしっかりすることと、精度の高いものを提供することで、私に頼めば安心と言ってもらえるように意識して仕事しています。

-何かお互いに質問はありますか?
城間 お二人に質問です。上司に求めることって何だと思いますか?
森本 僕が思うのは、フォローのバランスを適切にすることだと思います。具体的には、過剰にフォローを行わずメンバー自身で解決を図ってもらうことです。当然聞かれたら回答やアドバイスはしますが、自分から細かく指示を出すのではなく、メンバー自身に考えて提案してもらった内容に対して意見を出すという流れが理想かなと思います。
自分もまだまだ出来ているわけではありませんが、目指すことはメンバーの自立だと思うので、この考えは上司には必要なのかなと思います。
サンダー 自分のメンバーの作業状況、実力、能力、性格などを把握し、メンバーに信頼されて、メンバーのやる気を引き出せる上司がいいと思います。そんな上司になりたいと思っています。
森本 城間さんはメンバー管理や顧客対応で意識していることはありますか?
城間 メンバー管理においては、密なコミュニケーションをとることと、かしこまる場所とそうでない場所での対応の違いや上下関係を意識させない等のメリハリをつけた関係性を構築することです。
顧客対応においては、信頼関係を得るため、ひたむきに仕事に取り組む姿勢を意識しています。
森本 ひたむきさは大切ですね。
サンダーさんはアシスタントリーダーに就任して何に取り組み始めましたか?
サンダー アシスタントリーダーとして作業の管理が上達するよう取り組んでいます。
森本さんとは、以前プロジェクトでご一緒しましたが、私の良かった点や直した方が良い点はありましたか?
森本 サンダーさんはレスポンスが早かったのが印象的で、お客様の急な希望も臨機応変に対応してくれていた記憶があります。まだ短期間しかご一緒できていないですが、今後また同じプロジェクトに参画することもあるでしょうから、その時はお互いに良い点や課題点を共有し合って、切磋琢磨していきたいですね。

行動すればなんでも叶えられる

-それでは最後に、夢を教えてください。
サンダー 私は夢はありません!『夢』って『手が届かない、叶えられないもの』だと思います。でも、私は行動すれば何でも叶えられると思います。
森本 昔から実現したいなと思っているのが、良い理由で歴史の教科書に載ることです笑。
城間 私は、夢というか目標になりますが、まずは日本で20人体制を実現し、その実績を持って、海外に50人規模の開発センターを作ることです。
コロナ禍で多少遅れは出ていますが目標に向けて順調に進んでいます。

-皆さん、ありがとうございました!