2017.04.29 #SDGs

絵本寄贈でミャンマーの子どもたちへ学びの機会を

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株式会社エーエルジェイ(ALJ)は、毎年継続して寄付活動を行っております。
その活動の中でも、ひときわこころに残る取り組みとして、2017年に行った国際NGO「シャンティ国際ボランティア会」への寄付が挙げられます。

この寄付はミャンマーの子どもたちに向けた絵本の制作・普及という、教育支援というかたちで実を結びました。

「かすがいのステッキ」とは

2016年、ALJは、アジア各国の子どもたちの教育と読書環境の支援を行う国際NGO「シャンティ国際ボランティア会」の活動に賛同し、寄付を行いました。
この支援金をもとに出版されたのが、絵本『かすがいのステッキ』です。

「シャンティ国際ボランティア会」では、現地の作家やイラストレーターを対象とした専門家による研修を実施したり、少数民族たちに口頭で伝承されてきた民話などを絵本として独自で制作しています。

『かすがいのステッキ』は、違う宗教・民族でも、疑いや憎しみの気持ちを手放し、助け合うことで幸せになれることをテーマとしたオリジナル絵本です。
「ステッキ」という象徴的なアイテムに「疑いや憎しみの心」という意味を込め、物語として描かれています。

「かすがいのステッキ」は全国414の公共図書館および村落図書館に約6,400冊が配布されました。

教育の機会が少ない地域に、「学び」という光を届ける

世界に目を向けると、戦争や貧困、災害といった困難な状況にあることから、
本に触れたことも、自分が話している言葉の文字を見たこともない子どもたちが数多く存在します。
さらには、子どもが子どもらしく、楽しく過ごす時間すら得られない場合もあります。

シャンティ国際ボランティア会は、そうした子どもたちを対象に、1981年に活動を始めてから現在に至るまで、
「本」を通じた教育文化支援活動を行ってきました。

海外子会社を持つ企業としての、国際的な社会貢献

ALJは、ミャンマーに海外子会社を構えており、日常的に業務上の関わりがあります。
だからこそ、ただの「寄付」ではなく、地域の未来を支える子どもたちのための支援を、継続的に考えていくことが企業としての責任だと捉えています。

また、子会社の社員にとっても、こうした支援活動が自国の教育や文化発展につながっていることは、大きな励みとなっています。

「物語の力」で心を育む未来へ

SDGsの目標のひとつである「質の高い教育をみんなに(目標4)」を体現するこの活動は、ALJが掲げる企業理念「人を育てる、人と育つ」にも通じるものです。

教育はインフラや制度だけでは成り立ちません。
想像力や他者への共感を育てる「物語」の力があってこそ、人の心が育ち、未来が開けていく。
私たちはそう信じています。

おわりに

私たちがこうして寄付活動を続けてこられたのは、「社会に貢献したい」と心から思う社員たちがいるからです。
今後も、国境を越えた支援や、多様なボランティア活動を通じて、企業としての存在意義を問い続け、行動し続けていきたいと考えています。

「未来に希望をつなぐ」その一歩を、物語と共に。