2025.10.31 #SDGs #ボランティア #沖縄

【イベントレポート】今年も「チーム美らサンゴ」のサンゴ植え付けイベントに参加しました

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2025年10月11日、沖縄県恩納村で行われた「チーム美らサンゴ」のサンゴ植え付けイベントに、6名の社員が参加しました。昨年に続き、2年連続での参加となりました。
今回も「ボランティア休暇」を活用し、沖縄の海の美しさがどのように守られているのかを、実際に体感する貴重な機会となりました。

昨年とは大きく違うサンゴの状況

午前中はオリエンテーションと、今年のサンゴの状況に関する説明が行われました。
これまでの活動では、養殖場で育てたサンゴを海に植える作業を中心に行ってきましたが、今回の状況は大きく異なります。

2024年7月ごろから沖縄本島周辺でサンゴ白化の報告が相次ぎ、チーム美らサンゴの植え付けエリアである恩納村万座湾周辺でも、8月後半から9月後半にかけて大規模な白化現象が発生しました。
これまで経験したことのない規模での白化となったため、今年のボランティアでは「死滅したサンゴの部分を取り除き、新しい命を植える」という活動を行いました。

午後には実際に海に潜り、植え付け作業を体験。
参加者は、サンゴの現状や環境への影響を肌で感じながら、自然との向き合い方を改めて考える機会となりました。また、この活動に継続して参加することで、目の前に広がる海の状況が毎年変化していることを実感でき、より意義深い体験となりました。

サンゴ植えボランティアの2コース

ノンダイバーコース
内容:サンゴレクチャー、グラスボート、サンゴ養殖場見学、サンゴ苗作り、観察スノーケル

ダイバーコース(ライセンス所持者用)
内容:サンゴレクチャー、サンゴ養殖場見学、サンゴ観察ダイビング、サンゴ植付けブリーフィング、サンゴ植付けダイビング

参加者の声から

実施後のアンケートでは、次のような感想が寄せられました。

「水温の上昇による被害が自分が思っていたものよりも大きく、人が手を加えることで守れる自然がある事を知ることが出来た。」

「様々な環境の変化をより感じました。台風の上陸が少なかったことにより人為的な被害は少なかったようですが、サンゴは壊滅的な状態になりました。 人にとっての便利と生態系への深刻な影響を感じます。」

「サンゴが海の生態系の土台となって食物連鎖を支えており、サンゴが壊滅することで人間の食生活などにも影響があると思わず、恥ずかしながら今までただの石だと思っていたので非常に勉強になりました。 私もただ観光するのではなく、今後観光するために環境、海に良い行動を考え、ごみを減らす等の日々の生活でできることから実施していこうと思います。」

ボランティアを通して得られること

ボランティア休暇をきっかけに実際に手を動かして体験することで、さまざまな気づきがあります。この「体験」には大きな価値があると感じます。

ALJがボランティア活動を始めた当初から大切にしているのは、「たとえ小さなことでも、できることからまず行動すること」と「継続すること」です。これらの考えのもと、毎年ボランティアを続けることで、変化する自然環境や社会に気づき、考える機会につながります。

ボランティア活動は単に「良いことをする」だけでなく、社会の一員として考える機会を与えてくれる活動です。今後も継続して取り組んでいきます。

参加メンバーがボランティア後、社内向けに「サンゴボランティアについての発表」を行いました。また、アンケートでは「また来年も参加したい」という声も多く、環境への関心が確実に広がっていることを実感しています。

■チーム美サンゴ2024年活動レポート
https://www.tyurasango.com/report/