ALJと伊平屋村のITプロジェクトが進む伊平屋島について今回はご紹介します。
沖縄本島北部、今帰仁村運天港よリフェリーで80分。
透き通る海の向こうに姿を現すのが、伊平屋島(いへやじま)です。

人口およそ1,000人。豊かな自然とゆったりとした時間が流れるこの島には、どこか懐かしい“沖縄の原風景”が今も息づいています。
漁業や農業が主産業の伊平屋島では、黒糖、もちきび、島米など、自然の恵みを活かした特産品が数多く生まれています。


沖縄本島の北に浮かぶ伊平屋島は、琉球王国のはじまりを伝える神話の地として知られています。
古くから信仰の対象である「クマヤ洞窟」には、生命の誕生や祈りの物語が息づき、島全体が歴史と自然の神秘に包まれています。

一方で、伊平屋島は太平洋戦争の際に激しい戦火を免れた数少ない島のひとつでもあります。
しかし島には、疎開や戦後の苦しい時代を支え合って生きた人々の記憶が今も残り、平和の尊さを静かに伝えています。

当社は、伊平屋村におけるITリテラシー向上支援プロジェクトを請け負っています。
本プロジェクトでは、村職員の皆さまが国家資格「ITパスポート」の取得を目指しながら、ITの基礎知識やデジタル技術の活用方法を学んでいただき、村全体でデジタル対応力を底上げし、目の前の業務をITで改善する視点を持ってもらうことで、村全体の業務をより効率的に進められる体制づくりを目指します。
今回の取り組みにあたり、弊社代表とDXソリューション事業本部の福嶋が伊平屋島を訪問しました。


伊平屋村役場では、村長と面会し、島のこれからの発展やDX推進について意見交換を行いました。
「デジタル技術の活用により、観光と地域産業の活性化、伊平屋村の魅力を全国・世界に発信したい。持続可能な地域をつくりたい」という村の想いに、私たちも深く共感しました。
この出会いを通じて、私たち自身も伊平屋でできることを改めて考えるきっかけとなりました。
IT教育の取り組みに加え、社員が現地を訪れ、島の自然や文化、人々との交流を通して新しい気づきを得る——そんな“学びとつながりの場”としての可能性も感じています。
伊平屋島周辺では近年、周辺地域の観光の盛り上がりから、空港の計画や観光のための整備・開発など、新たな取り組みが活発に行われています。沖縄北部エリア全体が新しい交流拠点として注目される中、伊平屋島でも三年間をかけて観光と地域づくりを目指すプロジェクトが進行しています。
こうした流れの中で、伊平屋島は今まさに、次の時代に向けた変化の波の中にある島です。
豊かな自然と文化を守りながら、教育・行政・産業など、さまざまな分野で新しい挑戦が進められています。
私たちは、その歩みに寄り添いながら、ITの力で島の未来をともに描いていきます。
一人ひとりの努力が、地域の明るい未来へとつながるように。
伊平屋島は、私たちが信じる「テクノロジーで地域を支える」想いを形にする場所です。
⚫︎伊平屋村×ALJのプロジェクトについて
https://www.al-j.co.jp/salon/service/project