カンボジアが長い内戦時代を終え、念願だったASEANに正式加盟したのは、1999年4月30日。まだほんの10年ぐらい前の話です。
この十数年でカンボジア人の生活もだいぶ豊かになってきましたが、カンボジアの貧しい農村地域では未だに水道・電気などのインフラが十分ではありません。
特に水道の整備にはお金も時間もかかる為、一部の大都市を除いて大部分が未整備のままです。生活用水や飲料水には衛生的に問題のある池や川の水を長年利用してきました。その為、子供達の罹患率が高い事が問題となっています。
このような問題を解決するには、きれいな水の確保が必要となります。
エーエルジェイではこの問題に対し微力ながら貢献させて頂きたく、手押しポンプ付きの井戸を寄付することと致しました。
井戸は、村人の生活向上、水質、衛生面まで考えて深さ約30mの基準を持って行われています。約一週間の作業を経て、無事、井戸が完成致しました。
また、シェムリアップ州全域を対象に「井戸堀り委員会」を設け、井戸掘り活動を行っておられるカンボジア国会議員のシアン・ナム氏から感謝状を頂戴致しました。
今回建設した井戸により、現地の人々が安心してきれいな水を飲めるよう、また、これまで遠くまで水汲み作業を行っていた子供達の負担が減り、勉強や遊びに費やすことのできる時間が増えるよう、そして人々の健やかな生活を切に願っております。
会社のCSR活動の一環として、将来的に現地での雇用を生み出す活動に繋げる事ができればと考え、シェムリアップ州の山本日本語学校を訪問致しました。
山本日本語学校は、旅行会社のJHC様が経営している学費無料の日本語学校です。ここではカンボジアの未来と新しい世代を担ってゆく若者達が、日本語の勉強をしており、卒業後は日本語ガイドやツアーオペレーター、ホテルマン等において、中核となって活躍しています。 学校では日本語を学ぶともに日本の礼儀作法や文化にも触れ、川柳やかるた、ファッションや漫画等の知識も積極的に学んでいます。
今回の訪問で学生達と一緒に文化交流を楽しみ、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
日本国内で生活する上で日頃当たり前だと感じている様々な事が、カンボジア含め途上国では未だ整備されておらず、現地の生活実態を肌で感じることが出来ました。ただ、そこに暮らす人々はみんな笑顔で、元気で、これからの未来は希望に満ちたものと想像できます。
今後、国・地域発展の為、現地の雇用活性化支援等、エーエルジェイとしてできる事を探求し、実際に活動を取り組んでいきたいと思う所存です。